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2024/07/05
否定しない習慣

否定しない習慣


否定しない習慣を持つ
仕事でも、教育でも人間関係を良好にするには「褒める」べきだと言われている。他にも「肯定するのが良い」「叱るのが良い」など、色々な言説がある。だが、一番効果的なのは「否定しないこと」だ。もちろん、誰かを否定している自覚は無いと思う。だが、相手のために伝えていることが、相手からは「否定」と取られていることが少なくない。その結果、関係が悪化していることがよくある...

否定しない習慣を持つ


仕事でも、教育でも人間関係を良好にするには「褒める」べきだと言われている。他にも「肯定するのが良い」「叱るのが良い」など、色々な言説がある。だが、一番効果的なのは「否定しないこと」だ。もちろん、誰かを否定している自覚は無いと思う。だが、相手のために伝えていることが、相手からは「否定」と取られていることが少なくない。その結果、関係が悪化していることがよくある...




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■今週の選書
■否定しない習慣
■林健太郎
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
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否定しない習慣を持つ
【1】
仕事でも、教育でも人間関係を良好にするには「褒める」べきだと
言われている。他にも「肯定するのが良い」「叱るのが良い」など、
色々な言説がある。だが、一番効果的なのは「否定しないこと」だ。
もちろん、誰かを否定している自覚は無いと思う。だが、相手のた
めに伝えていることが、相手からは「否定」と取られていることが
少なくない。その結果、関係が悪化していることがよくある。
そもそも、否定は「でも」「だって」といった否定言葉を使う時だ
けを言うのではない。相手の言葉や考え、行動を認めない、話や意
見を打ち消す・聞かない、話の腰を折るなども含まれている。
他にも、ミスや失敗を責める、相談に真剣に向き合わないなども、
相手は「否定された」と感じるものだ。こうして多くの人が、無意
識に相手を否定してしまっているのだ。
【2】
これを否定しない習慣に変えれば、人間関係は劇的に変化する。対
人関係の悩みの多くは解決に向かうはずだ。さらに、人に好かれ、
嫌われにくくなる、居心地がいい人と感じてもらえるようになる。
さらに、職場でも忌憚のない意見や会話ができるようになり、建設
的な議論や会話が増える。相手の自己肯定感は上がり、部下は成長
するなど挙げればキリがないほどの効果がある。
やるべき事はシンプルだ。それでも効果は絶大だ。無意識に否定し
ているとしたら止めるのは難しそうだと感じるかもしれない。だが、
否定しないことは技術だ。誰でも変えられるし、身に付くものだ。
【3】
そもそも、誰もが「否定ばかりしないほうがいい」「否定せず受け
入れることが大切だ」と認識している。にもかかわらず、無意識に
否定してしまっている。
たとえば、小学生のわが子から「将来は宇宙飛行士になりたい」と
言われたとする。親としては夢を応援してあげたいと思う一方で
「もっと現実的な夢や目標を持ってほしい」と思うものだ。
実現するわけがない夢から早く目覚めさせたほうがいいという親心
だ。否定はしなくても、真剣に耳を傾けないとか、親が進んで欲し
い進路に誘導するなど、言動に現れるものだ。
理由は「相手のため」だ。相手のために否定しているのだ。否定す
る前提は「良かれと思って」だ。この考えが否定を正当化してしま
うのだ。悪意がないからこそ厄介だ。
【4】
否定を止めると、相手の心理的安全性が確保される。何を言っても
否定や拒絶される心配がないと思える状態だ。そうなるからこそ、
人は萎縮することなく、思ったことを言えるようになるのだ。
否定しないコミュニケーションを身に付ければ、相手との関係性の
中に心理的安全性が作れる。そのためにはやるべきことは、ただ否
定しないことだけだ。
大事な事は、互いに否定しないことだ。そうすれば、効果はさらに
大きくなるのだ。心理的安全性は1人では作れない。互いが否定
しないことで、心理的安全性が確保された状態が作れるのだ。
【5】
「自分は否定ばかりしている」と思っている人はいないものだ。
だが、この無自覚な否定こそが、コミュニケーションや人間関係
がうまくいかない原因だ。
だから、否定しない技術と習慣を意識して身に付けるべきだ。
そのためには、まず否定しないマインドを持つことだ。これがな
ければ、テクニックを学んでも、使いこなすことはできない。
否定しないマインドを作る基本的な考え方は3つだ。すなわち、
「事実なら否定しても良いと考えない」「自分は正しいと思わな
い」「相手に過剰な期待をしない」だ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486680209X/tachiyomi-22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コミュニケーションするスキルの本です。人間関係を良好に変える
方法です。褒めるでも、叱るでもなく、相手を否定しないことです。
それを習慣にすればいいのです。その方法を教えてくれます。
良好な人間関係で一番大事なことは安心感です。いわゆる、昨今
話題の心理的安全性です。それを確保するには「何を言っても大丈
夫」「失敗しても責められない」などが大事です。
それを可能にする否定しないコミュニケーションのやり方とそれを
習慣にしていく方法をプロコーチが教えます。技術ですので、学べ
ば誰でも習得できます。
「褒めて育てよ」と言われます。でも、簡単なことではありません。
わざとらしくなりがちです。そもそも褒めることが一つも見つけら
れないということもあります。
著者は、意識して褒める必要はないといいます。むしろ否定しない
ことが大事なのです。もちろん、それも簡単なことではありません。
そこで本書がマインドづくりからテクニックまで教えてくれます。
はじめに、否定してしまう人の心理状態と否定しないためのマイン
ドの作り方を解説します。その上で、テクニックと習慣化、さらに
は応用としての会話の技術まで解説します。
学んで実践さえすれば、誰でも身に付くと思います。習慣にしてし
まえば、無理なく否定することがなくなり、人間関係が改善してい
くはずです。部下や我が子の育成も上手になると思います。
というわけで、もっと人間関係をよくしたい、良好な関係を作るコ
ミュニケーションを身に着けたいという人はもちろん、部下や子供
など、人を育てる立場にあるすべての人におすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486680209X/tachiyomi-22
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◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024
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■今週の選書

■否定しない習慣

■林健太郎

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否定しない習慣を持つ


【1】


仕事でも、教育でも人間関係を良好にするには「褒める」べきだと

言われている。他にも「肯定するのが良い」「叱るのが良い」など、

色々な言説がある。だが、一番効果的なのは「否定しないこと」だ。


もちろん、誰かを否定している自覚は無いと思う。だが、相手のた

めに伝えていることが、相手からは「否定」と取られていることが

少なくない。その結果、関係が悪化していることがよくある。


そもそも、否定は「でも」「だって」といった否定言葉を使う時だ

けを言うのではない。相手の言葉や考え、行動を認めない、話や意

見を打ち消す・聞かない、話の腰を折るなども含まれている。


他にも、ミスや失敗を責める、相談に真剣に向き合わないなども、

相手は「否定された」と感じるものだ。こうして多くの人が、無意

識に相手を否定してしまっているのだ。


【2】


これを否定しない習慣に変えれば、人間関係は劇的に変化する。対

人関係の悩みの多くは解決に向かうはずだ。さらに、人に好かれ、

嫌われにくくなる、居心地がいい人と感じてもらえるようになる。


さらに、職場でも忌憚のない意見や会話ができるようになり、建設

的な議論や会話が増える。相手の自己肯定感は上がり、部下は成長

するなど挙げればキリがないほどの効果がある。


やるべき事はシンプルだ。それでも効果は絶大だ。無意識に否定し

ているとしたら止めるのは難しそうだと感じるかもしれない。だが、

否定しないことは技術だ。誰でも変えられるし、身に付くものだ。


【3】


そもそも、誰もが「否定ばかりしないほうがいい」「否定せず受け

入れることが大切だ」と認識している。にもかかわらず、無意識に

否定してしまっている。


たとえば、小学生のわが子から「将来は宇宙飛行士になりたい」と

言われたとする。親としては夢を応援してあげたいと思う一方で

「もっと現実的な夢や目標を持ってほしい」と思うものだ。


実現するわけがない夢から早く目覚めさせたほうがいいという親心

だ。否定はしなくても、真剣に耳を傾けないとか、親が進んで欲し

い進路に誘導するなど、言動に現れるものだ。


理由は「相手のため」だ。相手のために否定しているのだ。否定す

る前提は「良かれと思って」だ。この考えが否定を正当化してしま

うのだ。悪意がないからこそ厄介だ。


【4】


否定を止めると、相手の心理的安全性が確保される。何を言っても

否定や拒絶される心配がないと思える状態だ。そうなるからこそ、

人は萎縮することなく、思ったことを言えるようになるのだ。


否定しないコミュニケーションを身に付ければ、相手との関係性の

中に心理的安全性が作れる。そのためにはやるべきことは、ただ否

定しないことだけだ。


大事な事は、互いに否定しないことだ。そうすれば、効果はさらに

大きくなるのだ。心理的安全性は1人では作れない。互いが否定

しないことで、心理的安全性が確保された状態が作れるのだ。


【5】


「自分は否定ばかりしている」と思っている人はいないものだ。

だが、この無自覚な否定こそが、コミュニケーションや人間関係

がうまくいかない原因だ。


だから、否定しない技術と習慣を意識して身に付けるべきだ。

そのためには、まず否定しないマインドを持つことだ。これがな

ければ、テクニックを学んでも、使いこなすことはできない。


否定しないマインドを作る基本的な考え方は3つだ。すなわち、

「事実なら否定しても良いと考えない」「自分は正しいと思わな

い」「相手に過剰な期待をしない」だ。


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486680209X/tachiyomi-22


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■■選書コメント

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コミュニケーションするスキルの本です。人間関係を良好に変える

方法です。褒めるでも、叱るでもなく、相手を否定しないことです。

それを習慣にすればいいのです。その方法を教えてくれます。


良好な人間関係で一番大事なことは安心感です。いわゆる、昨今

話題の心理的安全性です。それを確保するには「何を言っても大丈

夫」「失敗しても責められない」などが大事です。


それを可能にする否定しないコミュニケーションのやり方とそれを

習慣にしていく方法をプロコーチが教えます。技術ですので、学べ

ば誰でも習得できます。


「褒めて育てよ」と言われます。でも、簡単なことではありません。

わざとらしくなりがちです。そもそも褒めることが一つも見つけら

れないということもあります。


著者は、意識して褒める必要はないといいます。むしろ否定しない

ことが大事なのです。もちろん、それも簡単なことではありません。

そこで本書がマインドづくりからテクニックまで教えてくれます。


はじめに、否定してしまう人の心理状態と否定しないためのマイン

ドの作り方を解説します。その上で、テクニックと習慣化、さらに

は応用としての会話の技術まで解説します。


学んで実践さえすれば、誰でも身に付くと思います。習慣にしてし

まえば、無理なく否定することがなくなり、人間関係が改善してい

くはずです。部下や我が子の育成も上手になると思います。


というわけで、もっと人間関係をよくしたい、良好な関係を作るコ

ミュニケーションを身に着けたいという人はもちろん、部下や子供

など、人を育てる立場にあるすべての人におすすめします。


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https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486680209X/tachiyomi-22


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

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