無料版・バックナンバー
- ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。
2024/07/19
「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル
「機嫌がいい」はビジネスキル
ビジネスパーソンが働く上で何よりも大切にすべきものは機嫌だ。機嫌とは心の状態のことだ。そして心の状態が仕事の質を決める。心とパフォーマンスには強い因果関係があるのだ。さらには思考の質、人間関係の質、行動の質、時間の質、ひいては人生の質さえ決めてしまう。それほど重要な機嫌なのに見えにくく、内面のことなので、ビジネスとは無関係とされがちだ...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル
■辻秀一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「機嫌がいい」はビジネスキル
【1】
ビジネスパーソンが働く上で何よりも大切にすべきものは機嫌だ。
機嫌とは心の状態のことだ。そして心の状態が仕事の質を決める。
心とパフォーマンスには強い因果関係があるのだ。
さらには思考の質、人間関係の質、行動の質、時間の質、ひいては
人生の質さえ決めてしまう。それほど重要な機嫌なのに見えにくく、
内面のことなので、ビジネスとは無関係とされがちだ。
だが、ビジネスが人の営みである以上、心の動きを抜きにして語れ
ない。できるだけ、自分の機嫌をいい状態を導くことだ。機嫌は偶
然訪れるのではない。自ら作り出せる。つまり、スキル次第なのだ。
ビジネスパーソンなら、自分の心のマネジメントを行うべきだ。そ
のためには、機嫌がいい状態を導き出すスキルが必要だ。それが、
高いパフォーマンスにつながるからだ。
さらに、周囲の機嫌に配慮して、機嫌がいい状態に導いたり、機嫌
がいいことを組織文化にしたりすることも大事だ。その結果、メン
バー全員が生き生きと働き、力を発揮して、成長できるようになる。
【2】
心の状態を分析すると、揺らがず・囚われずの「機嫌がいい」状態
か、何かに揺らぎ・囚われている「機嫌が悪い状態」とのいずれか
しかないことがわかる。
そして、その心の状態が行動の質を決めてしまう。機嫌が良ければ
行動の質は上がるし、悪ければ質は下がる。その結果、当然パフォ
ーマンスが変わってくる。これは仕事でも同じだ。
それがダメだとか、ルール違反だとかではない。ただ、人間とはそ
ういうものなのだ。ただし、結果に関わる以上、ビジネスパーソン
なら心をマネジメントをして質を担保するべきなのだ。
最近は、企業も心の状態に重きを置いている。機嫌がいい社員を増
やすためにトレーニングをする会社も増えている。機嫌の価値に気
づき、投資することが人的資本を高めることがわかってきたのだ。
【3】
機嫌がいいと仕事以外にも良いことがたくさんある。たとえば、成
長や変革につながる。人は、変化を恐れるが、機嫌がいいと変化を
受け入れやすくなる。さらに自分から変化を作りやすくなる。
また、機嫌は健康や元気の源だ。様々な病気は、気持ちから来る。
機嫌が悪くなればストレスホルモンが分泌され、自律神経が反応し、
自らの生命を維持するために様々な症状を惹起するのだ。
機嫌がいいと人間関係の質も高まる。コミュニケーションの基本は
機嫌だ。当然、機嫌が悪ければコミュニケーションの質は低下する。
良い人間関係の根本には機嫌があるのだ。
気分がいいと行動力も高まる。機嫌が自分を動かすからだ。考えて
いるだけで行動しなければ何も生まない。自分で機嫌が良い状態を
作り、自分から動くかどうかが人生の分かれ道になるのだ。
機嫌がいいと運も良くなる。機嫌がよければ、余裕ができて視野が
広くなるから、チャンスをつかみやすくなるのだ。機嫌がいいこと
で小さな運を手にいる人は、世の中にはたくさんいるのだ。
【4】
何より、機嫌は人生の質の向上をもたらす。人生を考える時、長さ
と内容だけを考えがちだ。長さとは寿命であり、内容とはその間に
何をやるか、何を成し遂げるかだ。
だが、人生の質にもこだわるべきだ。質を高めるのが機嫌だ。何を
していても、それをどんな心の状態でやるか、つまり質が大事なの
だ。それを決めるのが機嫌なのだ。
機嫌がいいことは、人生の長さや内容に関係なく、すべてを高める
ことにつながる。人生の長さや内容ばかり気にして生きるのでなく、
質を向上させるために、自分の心の状態にも関心を持つべきだ。
人生に質の概念を持てば、長さや内容だけの平面の人生が、立体的
になるはずだ。その結果、人生の奥行きが何倍にもなって広がりが
生まれる。それを決めるのが機嫌なのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534061110/tachiyomi-22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
心のマネジメントです。心に揺らぎや囚われのない状態は、ノンス
トレスな状態はビジネスにおいて何よりも大切です。そんな心の状
態を「機嫌がいい」として、その導き方を解説します。
機嫌は、単なる気分の問題ではありません。心理的安全性もパフォ
ーマンスを上げる上でも起点になります。しかも、それは気の持ち
ようで得るのでなく、スキルで導けると言います。
つまり、機嫌を良くすることはビジネススキルなのです。本書では、
機嫌とは何か、なぜ機嫌がいいことが大切か、どうすれば機嫌がい
い状態を導き、保てるのかをスポーツドクターが解説します。
本書は、心のマニュアルです。しかも、著者はドクターです。その
ため、いわゆる自己啓発書とは違って、主張のすべてが科学的根拠
に裏付けられています。
まず、機嫌がいいことのメリットを紹介し、その上で機嫌とは何か
を科学的な立場から解説、どうすれば自分の機嫌をマネジメントで
きるのか、その具体的は方法まで紹介してくれます。
さらに、それをビジネスに活かす方法として、組織の中で機嫌がい
い状態を作ることのメリットやビジネスの現場で応用する方法にも
触れていきます。
読めば、自分の心を平静な状態に保つ方法がわかります。その結果、
緊張しない、イライラしない、メンタルを病まない方法がわかると
思います。
というわけで、気持ちが弱いと感じている人、いつも心を平静に保
ちたい人はもちろん、仕事や勉強、スポーツのパフォーマンスを上
げるための心理的アプローチを学びたい人にもおすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534061110/tachiyomi-22
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024
──────────────────────────────