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2024/08/23
幸せがずっと続く12の行動習慣
幸せになることが最も大切
人は誰でも幸せになりたいと願っている。口に出さなくても、別の言い方をしているとしても、人生で最も大切な目的は幸せになることだと思っている。実際、幸せには多くの恩恵がついてくる。幸せになりたいと思う事で気分が良くなる。また、エネルギーが上昇し、クリエイティブになる。免疫系も活発になる...
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■今週の選書
■幸せがずっと続く12の行動習慣
■ソニア・リュボミアスキー
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■■選書サマリー
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幸せになることが最も大切
【1】
人は誰でも幸せになりたいと願っている。口に出さなくても、別の
言い方をしているとしても、人生で最も大切な目的は幸せになるこ
とだと思っている。
実際、幸せには多くの恩恵がついてくる。幸せになりたいと思う事
で気分が良くなる。また、エネルギーが上昇し、クリエイティブに
なる。免疫系も活発になる。
その結果、仕事の生産が高まり、長生きさえできることもわかって
いる。人間関係も改善する。本人だけでなく、家族や職場、地域社
会にも数え切れないほどの恩恵を与えてくれる。
学生の時に自分が幸福だと考えている人と、そうでないと考えてい
る人を16年後に調べたら、前者のほうがより高い給与をもらって
いることがわかった。幸福であることは、お金さえ生み出すのだ。
このように、誰もが幸福になることを追い求め、それが人生に数え
切れないほど良い副産物をもたらすことがわかっている。にもかか
わらず、どうすれば幸せになれるのかを知る人はほとんどいない。
【2】
今よりお金があれば、もっと幸せになれると考える人が少なくない。
だが、実際は短期間のささやかな幸せを得られるに過ぎない。幸せ
になるために富や名声などは、あまり重要ではないのだ。
問題は、お金という行き止まり感のある喜びを必死に追い求めるこ
とで、本当の幸せに通じている他の道に気づくことなく、目をくれ
なくなってしまうことだ。
幸福であるために、裕福か貧乏か、健康か病気がちか、器量がいい
か人並みか、既婚者か離婚経験者かなど、生活様式や環境はあまり
関係がない。幸福度のわずか10%程度しか占めない。
幸福度の50%程度は、遺伝で決まってしまう。人は、幸福度の設定
値を持って生まれている。その設定値は親から受け継いでいる。こ
の大きさで幸せかどうかの半分は決まってしまうのだ。
残りの40%を作り上げているのは、自分の行動だ。つまり、幸福に
なるためには、日々の行動が大事なのだ。行動次第で幸福度が高ま
る余地やチャンスはかなりあるのだ。
【3】
「幸福の追求」などと言うことからわかる通り「幸福とは見つける
ものだ」と考えられがちだ。だが、幸福をどこかにあるものと考え、
探してしまうのは間違いだ。
幸福は,創造したり、気づいたりするものだ。なぜなら人間の内面
には、もともと幸福を作り出す力があるからだ、このことは様々な
研究からわかってきた。
幸せになり、それを維持するには、そのための行動をすることが大
事なのだ。正しく行動すれば幸せになれるのだ。その方法がどんな
ものか、何をやるべきを知るべきだ。
【4】
大事なことは幸せな人と同じように振る舞うことだ。それは、具体
的には12個の行動に分類できる。たとえば、感謝の気持ちを表す、
楽観的になる、菅家過ぎない、親切にする、人間関係を育むなどだ。
他には、ストレス・悩みに対処する、人を許す、熱中できる活動を
増やす、人生の喜びを味わう、目標達成に全力を尽くす、内面的な
ものを大切にする、身体を大切にするだ。
これらの幸せにつながる行動に、スポーツのように取り組むべきだ。
絶えず考え方や行動に変化を起こすことだ。そのためには努力はも
ちろん、責任を果たすことも求められる。
幸福になるには、正しく行動し、正しく考え、毎日の生活の中で、
正しい目標を立てることが必要なのだ。これを実行すれば、本当の
意味での幸せが手に入る。要するに自分次第なのだ。
「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」という。この
名言は真実だ。幸せそうな表情や態度をすることが、喜びを経験す
る上で効果的であることが研究から明らかにされてきたのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534060688/tachiyomi-22
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■■選書コメント
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幸せのガイドブックです。どうすれば幸せになれるかがわかります。
といっても、自己啓発書ではありません。心理学者が数々のデータ
をもとに科学的に解説してくれます。
著者は、幸福について30年以上研究している研究者です。ウェル
ビーイングの世界では重要人物の1人ということです。そんな著者
が、どのように行動すれば幸せになるのか科学的に教えてくれます。
20年近く前に発刊され、23か国で翻訳されてきた世界的ベストセ
ラーです。日本でも10年以上前に発刊されています。そんな古典
的名著を令和の時代に装いを新たに再登場したものです。
面白いのは、持続的な幸福を決める3つの因子です。幸せは、
50%が遺伝、10%が環境で決まるそうです。一般に幸福度に大き
な影響があると考えられている環境の影響はごくわずかなのです。
そして、残りの40%を決めるのが、考え方や行動です。つまり、
自分次第で、幸福度が高まる余地があるのです。かなりの朗報
だと思います。
では、具体的に何をすればいいのかが本書の12の行動習慣です。
いずれも科学的な裏付けと共に紹介されるので、偏見や先入観抜
きに受け入れることができます。
本文では、まず幸せになるためのプログラムの基本を紹介し、続い
て具体的な行動習慣を理由とともに解説します。さらに、その幸せ
を維持するコツも紹介します。読めば、明日から動けるはずです。
幸せになりたくてたまらない人や今の人生を変えたい人はもちろん、
幸せの要因や可能性について、科学がどこまで解明しているか関心
のある人にもおすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534060688/tachiyomi-22
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