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2024/10/04
人生後半の戦略書

人生後半の戦略書


キャリアの下降と向き合う
仕事で実績を残した人は、ある年齢に達すると、例外なく苦悩を抱える。キャリアの落ち込みに直面するのだ、その傾向は成功した人ほど大きくなる。幸いそれを回避する方法もある。うまくいけば、若いころより幸せな人生を送れる。ところが、多くの人が変化を拒否し、今まで以上に働くことで苦悩に打ち勝とうとして失敗し、不幸になるのだ...

キャリアの下降と向き合う


仕事で実績を残した人は、ある年齢に達すると、例外なく苦悩を抱える。キャリアの落ち込みに直面するのだ、その傾向は成功した人ほど大きくなる。幸いそれを回避する方法もある。うまくいけば、若いころより幸せな人生を送れる。ところが、多くの人が変化を拒否し、今まで以上に働くことで苦悩に打ち勝とうとして失敗し、不幸になるのだ...




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■今週の選書
■人生後半の戦略書
■アーサーCブルックス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
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キャリアの下降と向き合う
【1】
仕事で実績を残した人は、ある年齢に達すると、例外なく苦悩を抱
える。キャリアの落ち込みに直面するのだ、その傾向は成功した人
ほど大きくなる。
幸いそれを回避する方法もある。うまくいけば、若いころより幸せ
な人生を送れる。ところが、多くの人が変化を拒否し、今まで以上
に働くことで苦悩に打ち勝とうとして失敗し、不幸になるのだ。
大事なことは、自分の能力の落ち込みを否定するのでなく、変化を
自覚し、そこから強みを引き出すことだ。落ち込みを避けるのでな
く、乗り越えるのだ。
そのためには、それまでの成功パターンを手放し、新しい成功に目
を向けることだ。そうすれば、これまでより深い幸福を手にできる。
その過程で人生の本当の意味を見つけることさえできるのだ。
【2】
キャリアの落ち込みは、あのダーウィンでさえ例外ではなかった。
彼は生物学の世界で歴史に名を刻み、その名声は失われることがな
い。だが、本人は自分のキャリアに失望しながら死んでいった。
彼は、50歳の時『種の起源』を出版する。進化論を説いたこの本
はベストセラーとなり、科学界を一変させた。だが、これをピーク
に彼の創造性には陰りが見えはじめる。
以降、研究に進展がなく、本人は成果に満足できず気落ちし、憂鬱
を抱えたまま73歳で没した。がむしゃらに働いて成果を上げてき
た人は、ほぼ確実にこのパターンに落ち込み、失望に直面する。
しかも、その落ち込みは意外と早く訪れる。誰もが体力と気力の落
ち込みは避けられないことはわかっているはずだ。それでも、それ
はずっと先のことだろうと思っている。
【3】
瞬発力や全力疾走が必要なスポーツ選手なら、パフォーマンスのピ
ークが27歳前後であることは理解できる。だが、ナレッジワーカ
ーなら、70歳位まではパフォーマンスは維持できると思いがちだ。
ところが、現実には30代後半がピークになるのが一般的だ。30代
にかけて上昇し、40代以降は急激に低下する。この年齢に達する
と革新的な発見や発明は一気に減ってしまう。
起業家がベンチャーキャピタルから出資を受けられる年齢は20歳
から34歳に集中していて、35歳以上で受ける人はごく少数だ。医
師は60歳を超えると医療ミスが1.5倍に増えるという。
こうしたデータを平均すると、クリエイティブな仕事は、仕事をは
じめてから20年前後、35から50歳の間に能力のピークを迎え、
それ以降は落ち込みはじめることがわかるのだ。
【4】
能力が衰えるのは、ワーキングメモリーや実行機能、抑制機構、集
中力などを司る前頭前皮質のパフォーマンスが落ちるからだ。これ
が発達している人ほど、専門分野で上達している。
ところが、中年期に入ると、誰もがこの働きが落ち、素早い分析や
創造的発明がしにくくなる。マルチタスクなども困難になり、集中
力も落ちる。人の名前なども思い出しにくくなる。
そのせいで、自分が世間の期待に応えられなくなることを感じるよ
うになる。かつて尊敬してくれた人たちに、役立たずだと思われて
いると感じるようになる。それが原因で虚しさを感じてしまうのだ。
【5】
苦悩の程度は、過去に培ってきた威信の大きさと威信への執着によ
る。仕事に打ち込み、卓越した業績を達成してきたほど苦悩は避け
られない。激しい虚無感に襲われる可能性がある。
これを避けるには、これまでのやり方を続けても未来はないことを
受け入れることだ。そして、新しい強みとスキルを身に付けること
だ。幸い、年齢と共に向上する知能やスキルはある。
年を取るほどに向上していくコツは、こうした新しい強さを理解し、
養い、発揮することだ。それができた人には、新しい成功と明るい
未来が待っているのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481561847X/tachiyomi-22
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■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中高年のキャリアプランです。人生100年時代の後半を生きるた
めの必読書です。誰もが、人生の後半に不安をいだきますす。その
不安を解消し、変化を受け入れて、強さに変える方法がわかります。
必死に働いて、仕事や人生を切り拓いてきた人ほど、後半はつまづく
ようです。理由は、前半の成功法則が、後半にはまったく通用し
なくなるからです。
どうすれば後半戦も楽しく過ごせるのか、ハーバード大教授で、幸
福を研究する社会科学者が教えてくれます。全米ベストセラーでダ
ライ・ラマ法王も絶賛する話題沸騰の書籍です。
人生の後半は、前半とはまるで違う成功法則が必要です。まずはそ
の事実を理解し、後半に必要なものを知ることです。その上で、そ
れらを取り戻すことが必要です。
本書の構成も、その手順に沿って進められます。はじめにキャリア
の下降と向き合い、第2の曲線を理解し、シフトチェンジして成功
依存症から抜け出すことで、幸福になることを目指します。
後半は、少しスピリチュアルな要素を加えつつ語られます。死の現
実を見つめ、ポプラの森を耕し、林住期に入るという具合です。そ
の上で、弱さを強さに変える方法を学びます。
変化は避けられませんが、変化が苦難になることは避けられます。
読めば、人生の後半に恵まれる才能を見出し、優雅に、活き活きと、
確かな目的とともに生きる方法が見つかります。
これまでがむしゃらに働いてきた人で、これからの人生に不安を感
じる人、一度きりの人生だから生涯有意義に過ごしたいと考える人
など、40歳以降のすべての人に一読をおすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481561847X/tachiyomi-22
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024
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キャリアの下降と向き合う


【1】


仕事で実績を残した人は、ある年齢に達すると、例外なく苦悩を抱

える。キャリアの落ち込みに直面するのだ、その傾向は成功した人

ほど大きくなる。


幸いそれを回避する方法もある。うまくいけば、若いころより幸せ

な人生を送れる。ところが、多くの人が変化を拒否し、今まで以上

に働くことで苦悩に打ち勝とうとして失敗し、不幸になるのだ。


大事なことは、自分の能力の落ち込みを否定するのでなく、変化を

自覚し、そこから強みを引き出すことだ。落ち込みを避けるのでな

く、乗り越えるのだ。


そのためには、それまでの成功パターンを手放し、新しい成功に目

を向けることだ。そうすれば、これまでより深い幸福を手にできる。

その過程で人生の本当の意味を見つけることさえできるのだ。


【2】


キャリアの落ち込みは、あのダーウィンでさえ例外ではなかった。

彼は生物学の世界で歴史に名を刻み、その名声は失われることがな

い。だが、本人は自分のキャリアに失望しながら死んでいった。


彼は、50歳の時『種の起源』を出版する。進化論を説いたこの本

はベストセラーとなり、科学界を一変させた。だが、これをピーク

に彼の創造性には陰りが見えはじめる。


以降、研究に進展がなく、本人は成果に満足できず気落ちし、憂鬱

を抱えたまま73歳で没した。がむしゃらに働いて成果を上げてき

た人は、ほぼ確実にこのパターンに落ち込み、失望に直面する。


しかも、その落ち込みは意外と早く訪れる。誰もが体力と気力の落

ち込みは避けられないことはわかっているはずだ。それでも、それ

はずっと先のことだろうと思っている。


【3】


瞬発力や全力疾走が必要なスポーツ選手なら、パフォーマンスのピ

ークが27歳前後であることは理解できる。だが、ナレッジワーカ

ーなら、70歳位まではパフォーマンスは維持できると思いがちだ。


ところが、現実には30代後半がピークになるのが一般的だ。30代

にかけて上昇し、40代以降は急激に低下する。この年齢に達する

と革新的な発見や発明は一気に減ってしまう。


起業家がベンチャーキャピタルから出資を受けられる年齢は20歳

から34歳に集中していて、35歳以上で受ける人はごく少数だ。医

師は60歳を超えると医療ミスが1.5倍に増えるという。


こうしたデータを平均すると、クリエイティブな仕事は、仕事をは

じめてから20年前後、35から50歳の間に能力のピークを迎え、

それ以降は落ち込みはじめることがわかるのだ。


【4】


能力が衰えるのは、ワーキングメモリーや実行機能、抑制機構、集

中力などを司る前頭前皮質のパフォーマンスが落ちるからだ。これ

が発達している人ほど、専門分野で上達している。


ところが、中年期に入ると、誰もがこの働きが落ち、素早い分析や

創造的発明がしにくくなる。マルチタスクなども困難になり、集中

力も落ちる。人の名前なども思い出しにくくなる。


そのせいで、自分が世間の期待に応えられなくなることを感じるよ

うになる。かつて尊敬してくれた人たちに、役立たずだと思われて

いると感じるようになる。それが原因で虚しさを感じてしまうのだ。


【5】


苦悩の程度は、過去に培ってきた威信の大きさと威信への執着によ

る。仕事に打ち込み、卓越した業績を達成してきたほど苦悩は避け

られない。激しい虚無感に襲われる可能性がある。


これを避けるには、これまでのやり方を続けても未来はないことを

受け入れることだ。そして、新しい強みとスキルを身に付けること

だ。幸い、年齢と共に向上する知能やスキルはある。


年を取るほどに向上していくコツは、こうした新しい強さを理解し、

養い、発揮することだ。それができた人には、新しい成功と明るい

未来が待っているのだ。


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481561847X/tachiyomi-22


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■■選書コメント

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中高年のキャリアプランです。人生100年時代の後半を生きるた

めの必読書です。誰もが、人生の後半に不安をいだきますす。その

不安を解消し、変化を受け入れて、強さに変える方法がわかります。


必死に働いて、仕事や人生を切り拓いてきた人ほど、後半はつまづく

ようです。理由は、前半の成功法則が、後半にはまったく通用し

なくなるからです。


どうすれば後半戦も楽しく過ごせるのか、ハーバード大教授で、幸

福を研究する社会科学者が教えてくれます。全米ベストセラーでダ

ライ・ラマ法王も絶賛する話題沸騰の書籍です。


人生の後半は、前半とはまるで違う成功法則が必要です。まずはそ

の事実を理解し、後半に必要なものを知ることです。その上で、そ

れらを取り戻すことが必要です。


本書の構成も、その手順に沿って進められます。はじめにキャリア

の下降と向き合い、第2の曲線を理解し、シフトチェンジして成功

依存症から抜け出すことで、幸福になることを目指します。


後半は、少しスピリチュアルな要素を加えつつ語られます。死の現

実を見つめ、ポプラの森を耕し、林住期に入るという具合です。そ

の上で、弱さを強さに変える方法を学びます。


変化は避けられませんが、変化が苦難になることは避けられます。

読めば、人生の後半に恵まれる才能を見出し、優雅に、活き活きと、

確かな目的とともに生きる方法が見つかります。


これまでがむしゃらに働いてきた人で、これからの人生に不安を感

じる人、一度きりの人生だから生涯有意義に過ごしたいと考える人

など、40歳以降のすべての人に一読をおすすめします。


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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2024

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

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