vol.9 2007年6月01日
テーマ :耽読日記 読書術

読書で人生の梶を切れ

本は安価ですが、得られる効果はどうでしょうか?私は、自らの体験から、極めて高いと感じています。数千円の投資で、数万円の成果を得ることは十分に可能だからです。

たとえば、時間管理の本を読んで、仮に一日に一時間浮いたとします。自分の時給を2000円と考えたとしても、たった一日で元が取れる計算になります。

もっと大きなリターンを得ることも少なくありません。私は、面白かった本を知人に紹介する(悪い?)癖がありますが、そのお礼に人を紹介してもらったり、ビジネスを紹介してもらったりしたことは、一度や二度ではありません。

それどころか、人生を変えてしまうことすらあります。私が、コンサルタントを目指したのも、会社が会社を辞めたのも、早起きになったのも、実は本の影響です。

たとえば、コンサルタントを目指したのは、大前研一氏の『企業参謀』、起業を志したのは司馬遼太郎氏の『龍馬が行く』、早起きになったのは、船井幸雄氏の『早起きは自分を賢くする!』の影響です。

もちろん、本だけで決断したわけではありませんが、きっかけを作ってくれたのは事実です。このように、本に書いてあることの影響を受けて、人生の梶を大きく切った経験のある人は少なくないと思います。

我が社では、従業員も読書をします。私の蔵書がオフィスに溢れているからです。いつからか貸出制度もできました。これによって、彼らのパフォーマンスが向上すれば、会社はとんでもない恩恵を受けるはずです。

それ以前に、書籍を読んで、経営者が元気になることは、それだけで、会社にとっては大きな経済的効果を得たことになります。経営者の影響は大きいからです。

もちろん、すべての本から、恩恵が受けられるわけではありません。本には、読む価値のないものも少なくありません。私はそういう本を憎しみを込めて「駄本」と呼んでいます。

最初は駄本を手にすることも多いでしょう。しかし、読書を続けていると、その見極めも磨かれてきます。すると、自ずと書籍に対する投資効率は高くなってきます。


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