vol.16 2007年7月27日
テーマ :耽読日記 読書術

漂流しない書店の歩き方

読書の良さについては、つらつらと書き連ねました。本を愛する気持ちから、つい饒舌になりました。「いい加減にしろ!」と叱られそうですので、ここから「私流ビジネス書の選び方、読み方」を紹介します。

まず、本の選び方を紹介します。読書の効果を高める上で必要なのは、良書と出会うことです。読書には時間がかかりますので、ここで失敗すると、何より大切な時間という資産をドブに捨てることになります。人生は駄本とつき合うほど長くありません。

しかし、本には、すさまじい種類があります。商品の中で最もアイテム数が多いのが本です。しかも、連日ものすごい数で本が出版されています。日本国内だけでも年間6万タイトル、日に150タイトル発刊されています。

このような本の洪水の中から、限られた時間の中で、自分にピッタリ合う良書を発掘するのは、至難の業です。しかし、ビジネスパーソンは多忙です。忙しいからこそ、じっくり選ぶ時間がとれません。

そこで、効率的に良書を選ぶ“選書眼”が必要です。その前に、本を選ぶ際、一番大事なことは、まず本選びに入る前に、自分が読書をする目的を明確にしておくことです。すなわち、本を読むことで「自分は何を得たいのか」を明確にしておくことです。

これをやらないと本屋に行っても時間の無駄です。下手をすると足の痛さに負けて欲しくもない本を買って帰ったり、タイトルに騙されて、羊頭狗肉のような本を掴まされたりするはめになります。

では、本を読む目的は何でしょう。それは、もちろんあなたが自分で決めることです。

私の場合は、たとえば「最新のビジネス事情に関する知識を得たい」と考えて本を読むことがあります。「ビジネスのトレンドを抑えたい」「最新の経営手法を学びたい」といった理由で書籍を買うのです。

一方、なんとなく「自分を元気づけたい」という理由で読むこともあります。「日常のマンネリ化を打破したい」「スランプを抜け出したい」と考える時、まるで栄養ドリンクのように本を読むことがあります。これには経営者や起業家の書いた自伝がお勧めです。

しかし、これらの書籍を読んでも、明日の仕事にすぐ役立つわけではありません。このような本ばかり読んでいると、地に足の着かない、単なる夢想家になるおそれがあります。そこで、自分の仕事に即役立つ本も読みます。これらの本は、文房具のように机の上に置いておき、必要に応じて繰り返し読む本、読み倒す本です。

さらに、読書は頭の体操にもってこいです。筋トレに使うバーベルのように、考える力を強化する目的で本を読むケースもあります。このような目的に合致した本が、必ずあります。

このように、「自分が本に何を求めているのか」「それにかなう本はどれか?」という手順で本を探せば、大間違いをすることはなくなるはずです。


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