vol.24 2007年9月28日
テーマ :耽読日記 読書術

選定にあたっては、体裁も気にする

本来は、表紙デザインのところでお伝えすべきでしたが、触れるのを忘れましたので、付け加えます。

書店で本を手に取るか否かの判断に際しては、表紙デザインだけでなく、本の体裁も判断材料にしています。

一口に書籍と言っても、体裁はいろいろあります。表紙の形状一つとっても、ハードカバーのものもあれば、ソフトカバーのものもあります。

また、普通、表紙にはカバーがかけてあります。しかし、最近は、まるで洋書のペーパーバックのように、あえてカバーを掛けないものもあります。

形状も、普通は長方形ですが、正方形や、台形など、あえて長方形でない形状の本も散見されます。

サイズも、版型と言って、いくつかのタイプに分かれています。四六判と呼ばれる一般的なものから、文庫本のように小さいもの、ムックのように大きなものまであります。

形状にしても、サイズにしても、特殊な体裁の本を出すのは、出版社としては、かなりリスキーで、勇気のいる行為です。なぜなら、書店に並べてもらえない可能性があるからです。

それでなくても、他と違うことをやるのは、お金も手間もかかります。そんな中で、あえて特殊なことやるのは、著者や編集者の思い入れや、気合いが入っている証拠です。

出版社としても、力を入れている本と考えられますので、私などは、つい手にとってしまいます。

書籍は中身です。体裁などは気にする必要がないというご意見もあると思いますし、そのとおりだと思います。しかし、書籍の洪水の中から、限られた時間で手に取れる本はごく一部です。

そんな制約条件の中で、選定の第一段階でふるいにかける基準として、体裁を気にするのは悪くないと思います。


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