vol.26 2007年10月12日
テーマ :耽読日記 読書術

書店通いを習慣にしよう

最近、オンライン書店がすっかり生活に定着しました。本はオンライン書店ですべて買い揃えるので、書店には出かけなくなったという人も少なくないと思います。

それでも、時々は書店には出かけることをお薦めします。周りにビジネス書を扱う規模の書店がない人も、出張などで大都市に出かけたら、ぜひ書店に足を運んで欲しいと思います。

理由は、書店には出会いと発見があるからです。ふらりと入った店で、たまたま出会った本が、お気に入りの一冊になった経験は、誰にでもあると思います。

オンライン書店は、蔵書の一覧性がないため、書店ほど出会いが期待できません。

また、書店には、時代を読む手がかりが満載です。書店なら、「今どんな本が読まれているのか」「どんな著者が売れているのか」などを俯瞰することが容易です。

「店頭やレジの側に配置されているかどうか」「POPは添えられているか」「平積みになっているか」など、配置や売り方も売れ行きのヒントになります。

本は、時代を映す鏡ですから、本の売れ行きを知ることは、時代を読むのと同じことです。それを、全身で体感できるところが、書店の良いところです。

さらに、書籍が手に取れるのも書店の魅力です。本の手触りが、右脳を刺激します。コミックと違って、中身を読むことができますので、中身を吟味した上で買うこともできます。

なお、書店そのものの選び方、見きわめ方を論じるのは、大して意味がないでしょう。おそらく近所の書店に行くのが普通だからです。

もちろん、東京のど真ん中で生活していれば、書店も選べます。そのため、書店の側も他店と差別化しようと、いろいろ工夫を凝らしています。

ただ、大きな差はないという印象です。書籍という商品特性や、流通事情などを考えると、やむを得ないのかも知れません。結局、できるだけ近く、できるだけ扱い点数の多い書店に行っています。

もちろん、時々は小さな書店にも顔を出すのも楽しいものです。中には、店主のこだわりが、ラインナップに反映されているケースもあり、掘り出し物もあります。

アメリカでは、立ち読みどころか、座り読み可、しかもコーヒーを飲みながら読める書店もありました。自宅や会社の近くに、こんな書店ができたら、きっとお気に入りの書店になると思います。


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