vol.30 2007年11月16日
テーマ :耽読日記 読書術

速読は必要か?

ここからは、いよいよ入手した本の読み方を紹介します。具体的な読み方に入る前に、本を読む速度について考えてみたいと思います。

私は、一日に一冊ペースで本を読みます。そのことを知る人からは、速読などの技術を習得しているように思われているようです。現に、お会いする人に、そのことをよく訊かれます。

しかし、私はいわゆる速読は使っていません。そもそも、速読の技術が無く、速読ができません。いろいろ試してはみましたが、うまくできませんでした。

うまくいかなかった理由は、いろいろあると思いますが、大きな理由の一つは、読書そのものが好きだからだと思います。正直、早く読むことに意義が見出せないのです。

温泉が好きなら、ゆっくり入りたいですよね。好きな人との食事は、できるだけゆっくり食べたいですよね。旅行の日程を短縮したいとは思わないですよね。私が速読をしないのは、それと同じ理由です。

ある人が「速読をすると早く読めるが、内容が早く解るわけではない。解らないまま、早く読み終わるだけだ」と言っていました。それも一理あると思います。

だからといって、速読を否定するわけではありません。限られた時間で、できるだけたくさん読む必要に迫られている人なら、身につければ良いと思います。

なお、私は本をたくさん読んできましたので、読むのは速いほうだと思います。本にもよりますが、だいたい200ページくらいの本なら、1冊2時間くらいで読んでしまいます。

早く読むために大事なことは、ムダなページは読まないことです。
私は、読んでいて面白くない部分、重要でない部分は、どんどん読み飛ばしています。

そのためには、ムダなページの見極めが大切です。私は、事例やコラムは読み飛ばしています。読み飛ばした上で、後から、読んだ方が理解が進むなと感じたときに、初めて後戻りして読みます。

本の中には、明らかにページを増すためにページを付け足したものもあります。そのようなページは、必ず飛ばします。どのページが、ムダなページに該当するのかも、慣れてくれば、簡単に見極めがつくようになります。

いずれにしろ、速く読みたいなら、とにかくたくさん読むこと?回り道のようですが、これが読む速度を速くするために、一番確実な方法だと思います。


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