vol.41 2008年2月01日
テーマ :耽読日記 読書術

読書の目的は、活用

読書の目的は、活用することです。そのためには、単に字面を追うだけでなく、三色ボールペンで書き込む作業、付箋で印を付ける作業が、欠かせません。

つまり、読書とは、目玉と脳みそだけでなく、手も動かすことが、とても重要なのです。手を動かすことで、理解と記憶を高めることができます。つまり、手の動きが脳の動きをより活発にするのです。

こうすることで、受け身になりがちな読書という活動を、能動的な活動にすることができます。これが、読書を、より身のある活動にする秘訣です。

こうして読み終わった本は、ボロボロになっています。(写真)自分の知恵とアイデアの結晶が染みこんだ、他に代え難い自分だけの財産です。

だから、私は本を人から借りて読むことをしません。図書館などで借りて読むこともありません。立ち読みもしません。しませんというより、できません。

なぜなら、読んでいるうちに、無意識に書き込んだり、折り曲げたりしてしまう恐れがあるからです。何より、手を動かさずに読んでも、読んだ気がしません。

また、自分が読み込んだ本を、人に貸すこともありません。自分が書きこんだことを人に見られるのは、恥ずかしいからです。

何より、人に貸す可能性を意識しながら読むと、メモ書きの際も、いろいろと憚られたり、気取ってしまうからです。

もちろん、仕事柄、読んで良かった本は人に勧めます。また、人からお薦めの一冊を尋ねられ、持っているなら貸して欲しいと頼まれることもあります。

その時、「自分は、本を貸さない主義です!」というと人間関係に角が立ちます。このような対応は、人たらし的ではありません。

そこで、私は自分が読み込んだ本を貸して欲しいと言われたときは、書店で同じ本を買ってきて、あげるようにしています。


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