vol.44 2008年4月11日
テーマ :耽読日記 読書術

●読書を記録する


私がやってこなかったことで、「やっておけば良かった」と思うこと、これからやろうと決意したことがあります。

それは、読書記録です。読んだ本の概要と、その感想をすべて記録するのです。メルマガを書いてはいますが、これは読んだ本のうちごく一部です。実際には一日1冊以上の本を読んでいます。これをすべて記録しておくべきだったと、今本当に後悔しています。

何事も記録することは重要です。3年前にダイエットを始めたとき、割と高機能な体重計を買いました。その時から、体重と体脂肪などを毎日記録しています。

始めに何となく付け始めましたが、たまってくると面白くなります。グラフにしたりして推移を眺めると、体調とか、生活の乱れとかいろいろなことが分かります。

考えてみれば、コンサルティングでも、始めてコンサルティングを始めるときは、まず会計データの推移を眺めます。読書も記録すれば、そのころの自分を振り返ることができるはずです。

他にも、記録にはメリットがあります。まず、継続するモチベーションが生まれます。過去の自分と比較すると、成長を自覚することができます。これは、モチベーションの源になります。勉強も成績の記録があるからこそ、がんばれるのだと思います。

また、過去のデータと比較することで、客観的な評価が下せるようになります。たとえば、本の良し悪しを論ずることがありますが、結局、相対評価です。

一言で「面白い」とか、「役立つ」などと言っていますが、それはあくまでも他の書籍と比べて、どうかという相対評価です。相対評価をするためには、他をたくさん知っていることが大切です。

蓄積が増えて、客観的評価ができるようになれば、専門家になれます。専門家の専門家たる所以は、膨大なデータや、過去の経験から、客観的な比較ができることだと思います。

たとえば、ワインのソムリエは、自分の好き嫌いでワインを勧めるわけではありません。客観的な評価をして進めています。これはワインを飲みまくっていなければ、できないことです。

そこが、単なるワイン好きとは違うところです。記録は面倒ですから、他の人はあまりやりません。だからこそ、あえて記録をすれば、他の人とはひと味違う人、専門家になれるのです。

さらに、書籍の整理に役立ちます。私の夢は、本に囲まれて暮らすことです。すでに蔵書数は、おそらく現在3000冊くらいになり、事務所の地下室を倉庫として借りているくらいです。

悩みは、どこに何があるか、分からなくなりつつあることです。発掘できなければ持っていないのと同じことです。図書館のようにコーディングして管理しなければ、発掘すらできなくなると思います。

なお、記録は誰かに見られたほうが、モチベーションの維持につながります。いっそ、ブログなどで公開するのがいいかもしれません。

ブログは、時系列に並べ替えてくれますし、検索も容易ですので、情報のストックには最適です。その点でもおすすめです。

ためてしまうとどんどん大変になります。また週に一冊程度の読書ペースなら容易です。思い立ったら吉日と、すぐに始めてください。


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