vol.45 2008年4月18日
テーマ :耽読日記 読書術

投資としての読書

現役のビジネスパーソンである限り、何事にもコスト、そしてリターンを意識して行動したいものです。

読書も例外ではありません。読んだ以上、それ以上の見返り、すなわちリターンを求めていきたいものです。

読書の場合、投ずるのは本の購入費だけではありません。読書に費やした時間も、投資額に加えなければなりません。そのためには、自分の時給もあらかじめ考えておく必要があります。

私は、サラリーマン時代、自分の時給を5000円と考えていました。そして、毎月5万円以上も使っていたのですから大変でした。また、一冊読み終わるのに要する時間は2時間程度でした。

これを換算すると、一冊読むたびに1万円以上回収する必要があるわけで、なかなか大変です。

特に、会社勤め時代は、給与が固定されていますから、リターンを増やすといっても大変でした。本を読んだからといって、手当が付くわけは、当然ありません。

一冊の本を読んで業績を上げて、それがボーナスに反映されて・・・ということなのでしょうが、随分と間接的になってしまいます。

しかし、大変だからこそ考えました。その結果「書評を雑誌社に買っていただこう」とか、「メルマガを発行して広告を入れよう」とかという発想になりました。

今ならさしずめ「ブログを立ち上げて、アマゾンの広告を入れて」ということになるのかもしれません。

なお、リターンを得る方法と一番簡単なのが、時間を取り戻すという方法です。費やした時間は、時間で取り戻すわけです。

たとえば、2時間読んで、書いてあることを実践することで、毎日10分節約できるようになれば、その効果は、毎日続くわけですから膨大になります。

リターンは、何もすべての書籍に求める必要はありません。読書という活動をトータルに考えて、全体で投資効果を考えれば、ある程度のリターンが見込めるはずです。

本の効果は、結局自分で読んでみて、実践してみるしかありません。投資効果の高い本に出会うためには、まったくの無駄本とも付き合わざるを得ないのです。

なお、リターンを把握すると言っても、もちろん厳密にできるわけはありません。ゲーム感覚で十分です。ざっくり「毎日10分節約できるようになったので、この本の投資効率はいくらだ」という感じです。

大事なことは「漫然と読まないこと」そして「ビジネス書の読書そのものを目的にしてしまわないこと」です。あくまでも、読んで終わりでなく、行動に繋げることです。

そして、何よりも楽しむことです。一冊の本で、もし明日の活力が手にはいるなら、「明日も、仕事頑張るぞ!」と思えるなら、それ以上大きなリターンは無いと思います。


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