テーマ :耽読日記 読書術
読んだら、やってみる
ここまで、本の読み方について、具体的にご紹介しました。続いて「読んだ本をいかに生活に活かす」か、その活用法について紹介します。
書籍は、「読み始める前に、“最新情報を収集する”“元気になる”など、目的を明確にして読むことが大切だということをお伝えしました。
ということは、「明確にしておいた目的さえ達成すれば、本の役割は終わり」と考えることもできるかも知れません。
しかし、本はお金と時間を費やすものです。「一度読んで、それで終わり」にしてしまうのはあまりにももったいないと思います。せっかく読んだのですから、有効に活用しましょう。
なお「読んだら」と書きましたが、ここでいう「読んだら」は、一冊読み終えたら、という意味ではありません。読みながら立ち止まって、ということも時には必要です。
少し話はそれますが、途中で投げ出したくなる本には、2種類あります。一つは、あまりにもくだらなくて、最後まで読みに耐えない本です。このような本との出会いは最悪です。
このような本は、「せっかく買った本だから」と、ずるずる読むのは、さらに貴重な時間を犠牲にしてしまいます。「運が悪かった」と諦めて、さっさと損切り、つまり、放り投げてしまうのが正解です。
もう一つは、書いてあることが素晴らしくて、早速行動に移してみたくなり、いてもたってもいられなくなる本です。「読書なんかしていられない!」というわけです。
後者のような本は良書です。良い本とは、行動を促す本だからです。そのような本にこそ、できるだけ多く出会いたいものです。
そこまで行かなくても、読みながら、いろいろと考えさせられることは、よくあることです。そのたびに読書の手を止めるのは全く問題ありません。
本を活かす方法として、一番簡単なことは、書いてあることのうち、何か一つでいいから、実際にやってみることです。
ビジネス書のように、仕事に役立てることを意図して書かれた本は、必ず何かしら実践できることが書いてあるはずです。
私は、本は次の行動のためのきっかけと割り切っています。そして、読んだ後、どのような行動をおこすのかが、最も大事なことだと考えています。
だから、読んだら、どんな小さな事でもいいから、役立てることにしています。たとえば、コミュニケーションの本などでフレーズ集が付いていたら、少なくとも一つは使ってみます。
PCの使い方アイデア集を読んで、やったことのないものは、少なくとも一つはやってみます。お薦め書籍が紹介されていたら、その中の一つは買ってみます。
こんな風に、読むだけで終わらせることをせず、何か自分の行動につなげることです。それがビジネス書を読む上で、一番大切な姿勢だと思います。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
https://www.bbook.jp/mt4/mt-tb.cgi/471