vol.48 2008年5月09日
テーマ :耽読日記 読書術

本は、たたき台、読んだ時間の3倍考える

本を読んだら、読んだ本について自分の頭で考えてみます。本をたたき台にして、いろいろと思考を巡らすのです。もちろん、一冊読み終わることを待たず、読書の途中でも構いません。

「読書時間の3倍は、読んだ本の内容について考える時間に充てろ」と言う人もいます。そこまでいかずとも、最低でも読書時間以上には、自分の頭で考える時間を取るべきです。

といっても、最初は何を考えたらいいのか分からないかも知れません。そういう場合、まず本に書いてある内容を、自分にあてはめてみます。

選書の段階で、自分の仕事や生活に役立つ本を選定していると思いますから、本の内容について活用する方法を考えるなら、比較的簡単に、思索を巡らせることができるはずです。

営業マンが営業法の本を読む場合、企画書を書く人がその書き方の本を読む場合、独立を考えている人が起業の本を読む場合など、自分のケースにあてはめて考えることが効果的です。

もちろん、本によっては、自分とは全く関係ないことに気づく場合もあるでしょう。そのような場合であっても、工夫しだいで自分に当てはめることは可能です。

たとえば、地方自治体に勤める人が、大企業の戦略論を読んでも自分には何の接点も、関係もないと思われるかも知れません。しかし、ここも工夫次第です。

たとえば、大企業を自分自身に置き換えてみます。そして、中長期計画の立て方を、自分の人生設計や目標の作成に応用してみます。

もちろん、書いてあることをそのままをあてはめることは不可能です。そこでひと工夫が必要になります。

たとえば、企業の「経営資源」と言われる「ヒト、モノ、カネ」は、自分の資産、すなわち「人脈、持ち物、お金」と置き換えて考えることは可能です。

一般に、学び上手は応用上手です。そしてこのような工夫が、応用力を鍛えます。ぜひ、読書の活用を通して、応用上手を目指していただきたいと思います。


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