テーマ :耽読日記 読書術
どんな本からも学ぶ
どんな本でも、読んだら何か一つでも「自分に当てはまるところはないか」「自分に役立つことはないか」と考える姿勢が大切です。頭をひねれば、何かしら自分に応用できることはあるものです。
もちろん、一筋縄ではいきません。一工夫も、ふた工夫も必要になります。当然、創造力を働かせる必要もあります。だからこそ、頭の体操になります。
このような「どんな本からも学ぼう」とする姿勢は、学びに対してどん欲な姿勢を育むことができます。前述の通り、勉強の上手な人は、あらゆる事から学ぶものです。
私の会社は、セミナーなどを開催しています。受講者のアンケートに目を通すと「自分にはあまり関係なかった」「今の自分には参考になるところがなかった」などという感想をよく目にします。
そういう人は、あまり学び上手とは言えません。講師が自分の要望にピッタリの話題を、分かりやすく、噛んで含めるように説明してくれるのが当然と言っているように思えます。
まるで、「自分の好みや、体調にピッタリマッチするように調理してもらえないと、食べ物は喉を通らない」と言っているようで、貧弱な感じがします。
確かにお金を払っているのだから、講師が聴衆に併せてカリキュラムを用意し、わかりやすく話をするのが当たり前だという意見もあるでしょう。
当然、提供者である講師や主催者は、受講者のそうした要望を満たすことを目指すべきです。
しかし、学ぶ側の姿勢としては、決して得策ではありません。学びの機会を狭めてしまうからです。結果、自分が成長する機会を逃すことになります。
要するに、自分が損をするのです。学び上手な人は、どんなに自分にマッチしていないセミナー、くだらないセミナーでも、必ず何か一つでも掴んで、役立てようとするものです。
ある経営者は、奥様に付き合わされて参加した料理教室で、経営のヒントを得た、と言いながら、喜んで帰ってきました。
これは、時間とお金を投じた以上、転んでもただでは起きないという、どん欲な態度の現れだと思います。
何より、彼らは学びの中心を自分に置いています。講師の話も、書籍も、あくまでもたたき台に過ぎないこと、本当の学びは自分の頭でするということをよくわかっているのです。
だからこそ、どんな事からも学ぼうとするのです。このような姿勢が、学びの機会を増やし、成長速度を速めます。どんなことからも学ぶのですから、毎日所か四六時中、学ぶことになります。
こうして、周りにどんどん差を付けていきます。ぜひ、読書を通して、「どんなことからも考え、学ぶ」という姿勢を身につけていただきたいと思います。
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