テーマ :耽読日記 読書術
メディアを駆使して、書籍を深掘りする
書籍の楽しみ方としては、「著者とは別の切り口からアプローチする」ことで、より深いインプットをするという方法もあります。
たとえば、読書をきっかけに、書いてある内容を自分で掘り下げることで、より広範囲に知識を取り込むことができます。
まず、書いてあることで深く共感したこと、気になること、もっとよく知りたいこと、よく分からなかったことなどは、インターネットで周辺情報を探ってみます。
検索エンジンにキーワードを入れれば、大抵の言葉はヒットします。関連する情報がずらりと出てきます。むしろ、その取捨選択に苦労するくらいです。それらを一通り読んでみます。
類書を読んでみることもできます。切り口としては、同じテーマの本を読むという方法もありますし、同じ著者の本を読むという方法もあります。シリーズになっているような本なら、同じシリーズの他の本を読むという方法があります。
いずれにしても、一つの本から、他の本を次々に読んでいくことは、知識の広がりとともに、奥行きも深めてくれます。
同じ書籍でも、ちがったタイプの本を読んでみるという方法もあります。たとえば、ビジュアル的に優れた図鑑や、ガイドブックなどに目を通すとよく分かります。
私は、歴史小説などを読むときは、あらかじめ図説や地図などを取り寄せておいて、手元において読むようにしています。とてもよく分かります。
歴史小説に関して言えば、読む前や読んだあとに映画を借りてくることもあります。分かりにくい昔の町の様子や、衣装などがイメージできるようになり、生き生きと読み進めるようになります。
先入観が混じってしまうという欠点もありますので、注意が必要ですが、その欠点を割り引いても、効果があると思います。
ビジネス書の場合も、ある程度のベストセラーなら、ムックという、写真や図説重視の書籍が発行されている場合があります。こうした本にも目を通すと、知識の厚みがまします。
旬のテーマなら、テレビで特集を組むこともありえます。その場合は、著者へのインタビューや、書籍にまつわる出来事も入念に取材してあることが多いので、大いに参考になります。
テレビまで行かなくても、雑誌が特集をしていることはよくあります。雑誌の特集にも、著者や関係者のインタビューが掲載されていて、内容がより生き生きと迫ってきます。
書籍は読まなくても、日ごろからテレビを見たり、雑誌や新聞は読んでいるという人は、少なくないと思います。 そういう人からすれば、あえて雑誌で確認するなら、最初からら雑誌を読めば良く、わざわざ書籍で学ぶことに意味が感じられないかも知れません。
しかし、テレビや雑誌は、ビジュアル重視です。情報量としては、多くありません。詳しくない人でも分かりやすくするために、そうとうはしょってあります。
また、新聞は時事性に優れています。しかし、情報が断片的すぎて表面的な理解になりがちです。 その点、書籍は体系的に、しっかりと書かれています。
書籍を読んだ上でこうした情報に触れるようにすると、俄然興味がわきます。また、格段に深い理解ができるはずです。 要するに使い分けです。媒体それぞれの特色を理解した上で、うまく付き合うことをお勧めします。
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