著者に訊けビジネス選書家 藤井孝一の直撃インタビュー
ビジネス書のベストセラー著者に、著者インタビューで定評のある藤井が直撃体当たりインタビューをしてきます。本に書けなかったメイキングから、執筆の苦労話、読者への熱いメッセージまで、著者から引き出します。
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2011/10/31
そのかめはめ波は違法です! ‐ 間川清さん
- うまい謝罪』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)』などの著書で知られる弁護士、間川清先生に、最新刊『そのかめはめ波は違法です!』についてお話を伺いました。日常生活で直面する法律問題を、あの国民的コミック『ドラゴンボール』で分かりやすく教えてくれます。
間川清(まがわきよし) さん
弁護士/昭和53年生。埼玉県出身。
少年時代に少年ジャンプそしてドラゴンボールにどっぷりと影響を受けて育つ。高校・大学は体育会系アメリカンフットボール部に所属。現在趣味で行っているタッチフットボールのチーム名に「レッドリボン軍」と命名するほどドラゴンボール好き。自ら弁護士法人ポート法律事務所を経営(現在弁護士13名、事務職員16名)。相続事件、離婚家事事件、損害賠償事件、刑事被告人弁護など、幅広く弁護士業務に従事している。
著作等に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)など。
-今日は『うまい謝罪』などの著書で知られる、弁護士の間川清さんに、最新刊『そのかめはめ波は違法です!』についてお話を伺います
-内容を教えてください
日常生活に直結した法律、たとえば器物損壊、セクハラから相続、離婚問題などを、漫画『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の登場人物や、数々の名シーンを使って、わかりやすく解説し、楽しく理解できることを目指します。若いビジネスパーソンが、ドラゴンボールの世界を堪能しながら、法律知識を身につけることができるように工夫して書きました。
-どうしてこの本を書こうと思ったのですか?
弁護士という仕事は、難しい法律用語を簡単に説明する必要があります。そんな仕事の中、ストーリーで伝えることの大切さを知りました。ドラゴンボールは、国民的なコミックですし、自分も大ファンです。書くならドラゴンボールしかないと思いました。
-苦労したことはどんなことですか?
弁護士の仕事が忙しいので、時間が足りませんでした。そこで、朝4時に起きて書きました。それでも、苦労したという実感はありませんでした。大好きな『ドラゴンボール』ですし、以前から書きたかったテーマでもあります。楽しんで書きました。
-たしかに、文章からも、先生が楽しんで書かれたことが伝わってきます
実は、楽しすぎて、筆が止まらなくなってしまいました。気が付いたら400ページくらいになりました。普通のビジネス書は200ページくらいですから、倍の分量です。それを削りに削って、それでも320ページの大作になりました。
-売れているみたいですが、どんな反響がありましたか?
同世代の反響が大きいです。ドラゴンボールということもありますが、法律知識の必要性を意識しはじめる世代というのもあると思います。特に、この本では、器物破損やセクハラ、離婚問題など、この世代が、いちばん必要としている法律を厳選して書きました。
-普通の人でも法律の知識は必要でしょうか?
必要です。法律は、知っているか、知らないかで結果が大きく変わってしまう世界です。たとえば、離婚した人が法律を知らないばかりに、相手の言いなりになり、不当な養育費を払わされているというケースは少なくありません。
-普通の人には、法律は難しくて、退屈です
そのために本書を書いたのです。『DRAGON BALL』の主人公もワクワクしながら、厳しい修行に耐えて強くなっていきました。本書の読者も、ワクワク、ドキドキの大冒険を体験して、読み終わった後に、自分が法律に強くなっていることを実感できると思います。
-著者として、どんな風に読んでもらいたいですか?
ドラゴンボールを読んでいたころを思い出しながら、楽しんで読んで欲しいですね。最近は、本を読まない人が増えているようです。しかし、私自身は本に育てられたという実感がありますので、もっと本を読む人が増えればいいと思っています。本書が、そのきっかけになれば、たいへんうれしいです。
-今後はどんな本を書きたいですか?
本は、読むことも、書くことも大好きです。これからも、法律知識を、若い世代にわかりやすく伝える本を書きたいと思います。もちろん、法律以外の分野にもチャレンジしてみたいと思います。たとえば、ビジネスを使った成功法や、勉強法などをテーマにした本は、いつか書いてみたいと思っています。
-最後に、本書の読者にひとことお願いします
法律は、けっして難しくありません。また、知っておけば、必ず自分を守ってくれます。まずは、軽い気持ちで、本書を手に取るところからはじめてみてください。
-ありがとうございました
【藤井の感想】
『ドラゴンボール』と法律、この無関係な二つを見事に結びつけ、私たちに教えてくれます。弁護士の先生というと、堅苦しい方をイメージしますが、間川先生は、元体育会系アメフト部ということもあり、さわやかで、親しみやすいイケメンです。それでも、法律の知識は深く、頼りがいのある方です。だからこそ、若くして弁護士法人のトップになったのです。本書は、ビジネス書を愛し、日ごろからたくさんのビジネス書を読んでいるという先生が書いた意欲作です。軽い読み物として読め、それでも法律知識が身に付きます。ぜひ、読んでみてください。
『うまい謝罪』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)』などの著書で知られる弁護士、間川清先生に、最新刊『そのかめはめ波は違法です!』についてお話を伺いました。日常生活で直面する法律問題を、あの国民的コミック『ドラゴンボール』で分かりやすく教えてくれます。