2015/06/19
どの会社でも結果を出す「外資系エグゼクティブ」の働き方
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これが、結果を出す人の行動法則だ
本物のエグゼクティブたちには、国籍を問わない、世界基準とも呼ぶべき仕事のやり方がある。これを学び、実践することで、どんな会社でも結果を出せる人になれるはずだ。まず、結果を出す人は「"正しい"ワンマンスタイル」で人を動かしている。「ワンマン」という言葉は、ネガティブな言葉だが、ポジティブなワンマンも存在する...
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■今週の選書
■どの会社でも結果を出す「外資系エグゼクティブ」の働き方
■フラナガン裕美子
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■■選書サマリー
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これが、結果を出す人の行動法則だ
【1】
本物のエグゼクティブたちには、国籍を問わない、世界基準とも呼
ぶべき仕事のやり方がある。これを学び、実践することで、どんな
会社でも結果を出せる人になれるはずだ。
まず、結果を出す人は「"正しい"ワンマンスタイル」で人を動かして
いる。「ワンマン」という言葉は、ネガティブな言葉だが、ポ
ジティブなワンマンも存在する。
周りの状況を分析・加味し、冷静な判断のもと、指揮官としての威
力を発揮する。そこには、自分勝手な見栄はなく、部下を守るとい
う決意と、何があっても責任を取る自信がある。
これが"正しい"ワンマンスタイルだ。一方、自分の名声や富だけ
にとらわれて、部下や組織を顧みずにわがままを突き通すのは、傲
慢以外の何者でもない。
【2】
部下の尊敬を勝ち得たいなら、決して地位に甘んじてはいけない。
自分が努力もせず、実力もないのに、部下から尊敬を集めていると
感じるとしたら、それは幻影だ。
彼らは「飾り」すなわち「地位」に頭を垂れているのだ。その人自
身に頭を垂れているわけではない。たとえば、偉くなったからと、
重役出勤をするような上司は、すぐにその正体を見破られる。
上に行けば行くほど、仕事の質は高まり、量は増していくはずだ。
このことを理解していれば、必ずや、本物のできるエグゼクティブ
になれるはずだ。
また、できるエグゼクティブは、部下に厳しくても、上に対しては、
徹底的に部下を守るものだ。役職や人間関係への守りに固執して部
下を守れない人は、ある程度上に行っても、いずれ自然淘汰される。
部下を守る姿勢は、上司の評価につながる。部下も、自分を守って
くれる上司の元なら、厳しく苦言を呈されても、やりがいを感じる。
「ボスが守ってくれる」と思うから、部下も努力をしてくれるのだ。
【3】
2つ目の行動法則は、世界基準の「リスクヘッジ力」と「決断力」
を磨いていることだ。リスクは仕事だけでなく、人生のどの場面に
おいても、つきものだ。
もちろん、リスクを取ることが重要なのはエグゼクティブの常識だ。
しかし、リスクはヘッジすることも必要だ。その際、必要なのが、
決断力だ。
自分のクビがかかっているような場面においても、守りに入りたく
なるような場面においても、できるエグゼクティブたちは「決断」
を躊躇しないものだ。
もちろん「エグゼクティブ・ディシジョン」は無謀ではだめだ。計
算と分析し尽くされた結果の産物だ。日ごろから、情報収集を心が
けておくべきだ。
なお、決断できるのは、肝が据わっているからではない。日ごろか
らトレーニングしているからだ。責任を持つ覚悟があれば、決断力
は磨くことができるのだ。
【4】
終身雇用制度は幻想になった。そんな中、いつクビになっても大丈
夫なように、日頃から組織に頼らず、自分の足で立てるようにする
ことだ。そんな「クビになる覚悟」が大きなリスクヘッジになる。
「次に自分を雇ってくれそうな会社が、どこにもない」と思うなら、
今日からでも「自分にしかできない仕事」を心がけることだ。まず、
会社の中の自分の立ち位置を、外から見て把握することだ。
そのためには「自分が、どれくらいの仕事を任されているか」「自
分がいなくなったら、組織が困るだけの仕事をしているか」などと、
自問してみることだ。
さらに「次の段階へレベルアップするには、どんな方向に進めば良
いか」「もし、自分が雇う側になったとしたら、どんな人材を採用
したいか」なども問いかけてみる。
これらの問いに、すぐに答えが出なければ、周りの「できる人」を
観察して、その真似をすることから、始めてみることだ。
「クビになる覚悟」を持てば、様々なリスクヘッジができる。しか
も、その覚悟は、仕事ぶりに変化を与える。実際、できるエグゼク
ティブは、そうやって、上に上がって行くのだ。
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■■選書コメント
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結果を出せるエグゼクティブたちの世界基準の仕事のやり方を教
える本です。著者が、外資系企業で働く中で学んだことを、5つの
行動原則としてまとめ、解説してくれます。
グローバル人材は、重要なテーマになりました。彼らに仕事の世界
基準を学ぶ本は、ちょっとしたブームとなり、すでに類書もたくさ
ん出ています。こちらでも、何度か紹介してきました。
ただ、中には外資系出身者が書いているというだけで、内容が薄い
本も少なくありません。「時間を守る」「ホメる」など、「世界標
準というより常識では?」ということを列書した本も増えています。
さらに、鼻につくのが「外資系エリートビジネスパーソンが、ガラ
パゴス化した日本のビジネスパーソンに物申す」といった類の、上
から目線の本です。自慢話のオンパレードに読む気を削がれます。
本書は、これらの本とは一線を画します。まず、スタンスが違いま
す。ひとりの日本人が「日本人と日本企業にグローバル化してもら
いたい」という切な願いから、自ら学んだことを共有してくれます。
また、指摘が本質的です。行動原則は「正しいワンマン」「リスク
ヘッジと決断力」「時間コントロール」「謙虚」「信念」の5つに
集約され、それを一つ一つ詳述していくスタイルです。
本質的なので、かえって国や業種、職種や立場を問わず、あらゆる
状況下で応用しやすくなっています。読めば、きっと、今の自分の
仕事に生かせると思います。
とうわけで「もっと成長して、エグゼクティブまで上り詰めたい」
という方はもちろん、外資系で働きたい方、いずれ世界に羽ばたき
たい方など、すべての前向きなビジネスパーソンにお勧めします。
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